活動報告

2016.04.05
【開催報告】教育セミナー「教育・研究におけるグローバル女性リーダーのあり方」を開催しました

平成28年3月30日(水)、伊都キャンパス伊都ゲストハウスにて教育セミナー「教育・研究におけるグローバル女性リーダーのあり方」“Roles of Global Women Leaders in Research and Education” を開催しました。


  九州大学の青木玲子理事・副学長による開会挨拶の後、歯学研究院の武洲准教授によるゲストスピーカーの紹介が行われました。

 
  第一部は基調講演として、イギリスのサウサンプトン大学のPrincipal Investigator(PI)であるDr. Jessica Teelingさんに、ご自身の独立女性研究者としての歩む道、サウサンプトン大学の女性支援プログラム、そしてキャリア形成におけるダイバーシティの役割についてお話いただきました。続いて九州大学出身で現在中国医科大学の講師であるDr. Xinwen Zhangさんに、ご自身の結婚と出産、さらに子育てをしながら学位取得と研究を継続した経験、また九州大学で10年間の教育を受けた経歴から、日本と中国の女性医学研究者の教育に対する意識の違いについてお話いただきました。


  続いて、博士課程学生の発表に移り、サウサンプトン大学のAlex Collcuttさんに、アカデミアでの男女の賃金格差や研究と家庭の両立に対する女性研究者の不安の声等をご紹介いただきました。最後に、九州大学のJunjun Niさん(中国留学生で、4月から九州大学助教に採用)が女性の上位職に占める割合が少ないことに対する懸念を述べられ、女性活躍推進のための提案をされました。


  第二部では武准教授司会で自由討論を行い、「サンシンプトン大学のジョブシェアオプション」、「男女の賃金差が発生する理由」、「PhDのワークライフバランスのコツ」、「日本のM字曲線」等の課題が挙げられました。女性研究者の家庭設計や女性リーダーのあり方について参加者の国の現状を比較しつつ、山形大学男女共同参画推進室の教員も加え、活発なディスカッションが行われました。


  青木理事・副学長による閉会挨拶の後、ゲストハウス周辺のキャンパスツアーを行い、参加者は桜満開の伊都キャンパスを満喫しました。


  男女共同参画推進室では、今後もシンポジウムやセミナーを随時開催してまいりますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしています。


   

(男女共同参画推進室 アンダソン真里奈)

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