2015.11.27 【開催報告】ワークショップ「科学と教育分野及び労働市場における女性の参画拡大を科学する」
11月16日(月)、伊都キャンパス伊都ゲストハウス多目的ホールに於いてワークショップ「科学と教育分野及び労働市場における女性の参画拡大を科学する」を開催しました。
ゲストスピーカーには、アメリカ国立科学財団(NSF)のケリー・クレイグヘンダーソン副局長、北海道大学経済学研究科大野由夏教授、安部由起子教授、本学持続可能な社会のための決断科学センター錦谷まりこ准教授、大学院人間環境学研究院山下亜紀子准教授をお招きし、心理学、経済学、公衆衛生学等それぞれの研究分野の視点から女性の参画拡大を考察し、現状と今後のあるべき姿について講演とパネルディスカッションが行われました。
まず、クレイグヘンダーソン様からはNSFの活動、STEM(科学、技術、工学、数学)分野の女性参画、そして女性の参画拡大の科学について、続いて大野先生から女性参画拡大を経済学的視点から分析し、男女平等を経済的機会として捉える視点について、また、錦谷先生より高学歴女性の不本意雇用形態と健康の関係についてのご講演をいただきました。
パネルディスカッションでは、本学男女共同参画推進室長の青木理事の進行のもと、ゲストスピーカーそれぞれの研究分野がどのように女性の参画拡大に貢献できるか、また、女性の参画拡大がキャリアに与えた影響、研究と男女平等についての討論がなされました。
今回のワークショップには学内だけでなく、沖縄科学技術大学院大学、佐賀大学、福岡女子大学、在福岡アメリカ領事館など学外からの参加者も多く、同時通訳も行って英語日本語の入り交った活発な意見交換がなされました。
来場者からは「男女共同参画に効果的な訓練について」、「女性のための研究費」、「メンターの探し方」などについて質問がなされました。「自分自身のバイアスに気づくことができた」「内容の濃い報告が勉強になった」等の感想が寄せられ、発見の多いワークショップになったようです。
男女共同参画推進室では、今後もワークショップやセミナーを随時開催してまいります。
皆様の積極的なご参加をお待ちしています。
当日の配布資料をご希望の方は当推進室までご連絡ください。
また、それぞれのご講演のスライドは下記よりご覧いただけます。
御講演スライド_錦谷まりこ様 “Unwilling Employment Status and Health Among Highly Educated Women”
御講演スライド_安部由起子様 “On the Convergence in Female Participation Rates”
御講演スライド_山下亜紀子様 “Mothers of Children with Disabilities and Care for Such Mothers”
(男女共同参画推進室 アンダソン真里奈)