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2016.03.24 【開催報告】「OIST―九州大学ネットワーキングワークショップ」

平成28年3月9日(水)~10日(木)、女性研究者の研究力向上に向けた取組みの1つとして、学際的あるいは国際的な共同研究の立ち上げにつながるようなネットワーキングワークショップを沖縄科学技術大学院大学(OIST)と九州大学が共同で開催しました。第1回となる今回は九州大学の研究者が沖縄科学技術大学院大学に赴きました。九州大学からは理学研究院の松島綾美准教授、濱村奈津子准教授、工学研究院の清野聡子准教授、水素エネルギー国際研究センターの林灯教授、そして農学研究院の野村久子講師が参加し、OISTからも5名の女性研究者が参加しました。


1日目はOISTのディルワース副学長によるご挨拶の後、OISTと九州大学の研究者が相互に研究内容の紹介を行い、共同研究の可能性についてディスカッションを行いました。研究分野別のグループに分かれ、お互いの研究手法やこれからの研究課題、協力できる分野等についての話を進めました。その後、研究分野が重なる研究者のラボツアーを行い、設備を含めた研究環境を見学しました。


2日目はキャンパスツアーを行った後、 九州大学での男女共同参画推進に関するセッション"Gender Equality at Kyushu University"が設けられました。ディルワース副学長司会のもと、九州大学の青木理事・副学長より"Empowerment of Female Researchers in JAPAN"、上瀧教授より"Effects of Positive Action Using Quotas for Women in Kyushu Univ."、武内准教授より"Advancing women researchers in Japan: Status quo and problems in hiring and promotion"というタイトルで講演がありました。質疑応答では、「女性枠で採用された研究者のうち、何人が継続して働き、何人が昇進したか」、「保育施設は無料か有料か?」、「女性枠での採用に対し懸念はあったか?」、「女性研究者が海外での仕事を希望するというデータはあるか?また、彼女たちを日本で採用するようなプログラムはあるか?」等、九州大学の実績に関する事から日本全体の女性研究者に対する施策に関わる事まで多くの質問があり、活発な議論ができました。


2日間という短い期間でしたが、参加者からは「研究室の学生を派遣し、共同で実験を行う試みについて話ができた」、「得意とする研究手法が違うため、お互いに学びあえることが分かった」、「研究のアイディアが浮かんだ」という感想が寄せられ、今後が期待できる生産的なワークショップとなりました。


次年度以降もこのような取組を継続していく予定です。


     

(男女共同参画推進室 アンダソン真里奈)