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2018.03.09 【報告】教育セミナー「日中から見た教育・研究における次世代女性リーダーのあり方」を開催しました

 2018年3月1日(木)、馬出キャンパス歯学部示説室 (歯学部本館2階)にて、九州大学歯学研究院主催、男女共同参画推進室共催で、教育セミナー「日中から見た教育・研究における次世代女性リーダーのあり方」を開催しました。


 大学は、教育・研究を通じてリーダーを育成する重要な役割を担っていますが、特に日本では女性の活躍、リーダーの育成は喫緊の課題となっています。このセミナーでは、中国の生命科学研究の第一線で子育てと両立しながら活躍している若手女性研究者をお招きし、九州大学の同世代の女性教員や学生と共に討論を行い、次世代女性リーダーのあり方を模索することを目的に開催されました。


 第一部は、九州大学歯学研究院の武洲准教授が司会をされ、最初に中国で研究者として活躍しているXin wen Zhang氏(中国医科大学准教授)とZhen zhen Quan氏(北京理科大学助教)が、続いて九州大学歯学研究院の森山泰子氏(歯学研究院助教)と寺尾文恵氏(歯学研究院助教)が講演をされました。
 Dr. Xinwen Zhang氏は九州大学歯学部の卒業生であり、歯学研究院へ進学後博士号を取得されました。日本での留学経験をはじめ、中国に戻り継続している研究、グラント獲得などを紹介され、さらにご自身の結婚と出産、さらに子育てをしながらの仕事との両立の工夫について話されました。次に、Dr. Zhen Quan氏もイギリスでの留学経験やご自身の研究についての詳しい紹介、お子さんとのエピソード、家族のサポートなどを話されました。
 九州大学歯学研究院から登壇されたお二人からは、仕事と家庭の両立についてより具体的なお話がありました。森山氏からは、学位審査の時期に出産予定となったご苦労、学内の保育所で同じ立場のお母さんとの情報交換、夫婦の家事分担などのお話しがありました。また、寺尾氏からは、予定通りの出産ではなかったハプニング、福岡市の産休明けサポートのお話しがあり、優先順位をつけて仕事と家事をこなすことが大切だということを話されました。
 第二部は、九州大学歯学研究院清水真弓講師が司会をされ、4名登壇者の共同パネルデスカションを行いました。質疑応答では、「研究分野をどのように選んだか」「今後の研究プランと家族との関係」などについて、英語と日本語を混じった爽やかな雰囲気の中、参加した教員、学部生と登壇者の活発な意見交換が行われました。
 本セミナーには、医系地区をのみならず、学内から30名が参加しました。研究の第一線にいる女性研究者に子育てと両立の経験から、次世代女性リーダーの育成には男女共同参画の重要さを学びました。


 男女共同参画推進室では、今後もシンポジウムやセミナーを随時開催してまいりますので、皆様の積極的なご参加をお待ちしています。


男女共同参画推進室 武内真美子