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2019.03.29 【報告】「第2回九州大学女性研究者ダイバーシティシンポジウム」を開催しました

 平成31年3月18日(月)13:00~17:30、九州大学伊都キャンパス稲盛財団記念館にて第2回九州大学女性研究者ダイバーシティシンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、九州大学の女性研究者の活躍を学内外にアピールし、部局や分野を超えたネットワーク形成に寄与するとともに共同研究の芽を育ために昨年度から開催しています。昨年は理工系分野が対象でしたが、2回目となる今回は箱崎地区からのキャンパス移転完了を受け、全分野を対象として開催しました。また、国際化を推進する九州大学の方針に沿い、昨年に引き続き今年も進行・発表は全て英語で実施しました。
 開始にあたり男女共同参画推進室副室長の玉田薫副理事から、本学の男女別、職位別研究論文業績分析の結果が紹介され、若手女性(講師・助教層)の業績が高いことや、女性研究者が無意識のバイアスを自覚し、自分の実力を正しく伝える努力をすることの重要性などについてお話しがありました。
 続いて口頭発表では、本学馬出地区、伊都地区、筑紫地区の助教・准教授6人が研究内容を紹介し、質疑応答が行われました。今回は生命科学系と理工系の発表でしたが、異なる分野の研究者からそれぞれの視点や関心に沿った率直な質問がなされ、活発な議論となりました。
続いての基調講演では、シンガポール国立大学准教授のChua Lay-Lay氏が、自身の分野や研究内容に加え、現在世界の大学ランキングで上位にあるシンガポール国立大学の優れた取組みを紹介されました。質疑応答では大学のマネージメントや研究者育成の工夫などについて色々な質問がなされ、予定時間を超える活発な意見交換となり、その内容に大変刺激を受けました。
 その後参加者全員で集合写真を撮影し、ポスター発表に移りました。ポスター発表は人文・社会科学系、生命科学系、理工学系と全分野にわたり、17の部局から35人の発表が行われました。普段目にすることの無い他分野・他分局の研究内容について参加者同士熱心な質疑応答・意見交換が行われました。
 最後に、男女共同参画推進室の上瀧から参加者及び関係者へのお礼に加え、東北大学の澤柳記念男女共同参画賞受賞報告と、昨年創設された「九州大学若手女性研究者・女子大学院生優秀研究者賞」の受賞者と4月の募集開始を紹介し、閉会となりました。


 今回は、学外からは遠く北海道大学や埼玉県の理化学研究所からもご参加頂き、出張などでポスター掲示のみとなった方を含め60人の参加が有りました。学内の全分野の女性研究者が一堂に会する初めてのシンポジウムとなり、異分野の研究者との交流が促進された反面、専門外の研究者にも理解をしてもらう発表の工夫などの必要性も感じられました。
 参加者のアンケートでは「違う分野の研究者と議論ができて、大変勉強になりました。」「他学部に優れた成果を上げている女性研究者がいることを知り、大変刺激を受けました。」というコメントや「分野を絞ったほうが良いのでは」など運営面についても色々な御意見を頂きました。これらの御意見を検討し、女性研究者の活躍活性化、可視化、につなげていくべく今後も本シンポジウムを継続して参ります。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


 当日の予稿集に余部がございますので、希望される方は男女共同参画推進室までご一報下さい。


男女共同参画推進室 上瀧恵里子


 


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