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2020.07.06 【報告】第7回女性研究者エンカレッジメント・セミナーを開催しました

 令和2年6月29日(月)本学先導物質化学研究所の玉田薫主幹教授に講師をお願いし、「女性研究者も大型予算にチャレンジしてみませんか」と題して、大型予算獲得法に関するセミナーをオンライン形式で実施しました。新型コロナウイルスの影響で、集合形式のセミナーの開催が難しい中、離れたキャンパスや自宅、研究室から参加できるため、多くの方の参加がありました。


 まず、前半の講演では、科研費の研究種目別・男女別配分状況や採択率の男女比について、客観的なデータに基づく分析結果が示されました。玉田主幹教授からは、これまで女性研究者は大型予算に採択されず小規模予算にとどまるしかなかったが、近年その状況が急激に改善されつつあること、またそのような時代の変化を敏感に感じ取りながら、意欲的に挑戦することの重要性が述べられました。さらに、ご自身の豊富なご経験に基づき、具体的な申請書の作成に関するアドバイスや、未来起点の発想法をもつこと、および異分野融合・学際研究の重要性等について、幅広くお話頂きました。


 上記の内容を踏まえ、後半の質疑応答では、申請段階に関する質問や、学内での申請書のチェック方法、また不採択後のモチベーションの維持に関する相談をはじめ、参加者から多くの質問が寄せられました。このような質問に対して、玉田主幹教授からは、「挑戦のない申請書は申請書ではない」「審査員の目線に立って、自分には何が求められているのか、どのような挑戦が期待されているのかという客観的視点を持つことが重要」、また「不採択となっても気落ちする必要はない」「女性だけでなく男性も苦労している」「つい分野を変えたくなるかもしれないが、分野の変更は慎重に」「応募数の少ない分野よりも応募数の多い分野に挑戦した方が、むしろ採択される可能性が高まる」などの実践的なアドバイスを頂きました。さらに、若手女性研究者に対しては、若手ならではの自由な創造性・挑戦性が期待されているとのお話がありました。


 全体を通して、37名の参加者の多くからは「勇気をもらった」、「申請書の作成にあたって、非常に有意義な情報を得ることができた」、「穏やかな雰囲気で話しやすかった」などの非常に好意的な感想が寄せられました。

男女共同参画推進室  相良 祥子


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