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ご挨拶

園田 佳巨

園田 佳巨
園田 佳巨 九州大学理事・副学長・男女共同参画推進室室長

2024(令和6)年10月1日付で理事・副学長(ダイバーシティ等担当)を拝命し、男女共同参画推進室長に就任いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

九州大学には20年前の2004(平成16)年に男女共同参画推進室が設置され、企画広報環境整備、学生教育等、女性研究者支援の3部門体制で先進的な活動を行って参りました。これまで、ご努力されてきた方々にはこの場をお借りして感謝申し上げます。

しかしながら、私の出身母体である工学部においては女子学生の割合が依然として1割程度にとどまり、女性教員の増加もなかなか進まない状況が続いております。理学部においても同様の状況です。この現状を改善するには、入試において女性枠を設けるような直接的な対応も考えられますが、部局の教員が男女共同参画推進室と協力し、受験生や保護者に対する広報活動を強化すると同時に、学内の修学・研究環境の改善に努める必要があることは言うまでもありません。

また、仕事と育児の両立支援制度については、全学的に今後ともより一層充実させていきたいと思います。男性職員が育児休業を取得しづらいような職場であってはなりません。DX技術の活用で在宅でも働ける時代です。これまでの働き方・研究スタイルを見直すことで、育児期間であっても職務遂行や研究を停滞させたくない方のニーズにも対応できるような環境改善を行いたいと思います。

近い将来「男女共同参画推進」という言葉の必要性が薄れ、お互いに協力して学び・働くことがごく自然であるキャンパスへと変わるため、微力ながら努力して参りたいと思いますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。





玉田 薫

玉田 薫
玉田 薫 九州大学副学長・男女共同参画推進室副室長
・先導物質化学研究所主幹教授

令和2年10月より副学長・男女共同参画推進室副室長を拝命しました。これまで3年半の間、副理事として男女共同参画に携わってきましたが、私の活動の原点はダイバーシティ・インクルーシブにあり、男女に限らず、民族、国籍、年齢、学歴、身体的特徴、経済的状況などの違いを受け入れ、皆が共存できる社会を実現することを目指し日々活動しています。今年1月より開始した「ダイバーシティ・スーパーグローバル教員育成研修(SENTAN-Q)」は、その思いを込めて発案したものです。

SENTAN-Qでは、女性と若手教員が、性別・年齢や職位、文系理系の違いも気にせず、共に自分たちや大学の未来を考えるために学んでいます。「壁(Barrier or Boundary)」は学問分野と同様、「分類」的作業の中から無意識のうちに生まれてきます。多様性に対する理解はこれらとは対局に位置し、成熟した社会の証拠であり、社会の健全化にとって必要不可欠です。九州大学が国際的に高く評価されるグローバルな大学として発展していくためには、多様性の持つ意義を十分に理解したシステムを構築する必要があると感じます。

男女共同参画推進室では、着任以来、女性の活躍の可視化を強く意識した活動を進めてきました。こうしている間にも次世代を担う学生たちが我々の背中を見て成長しています。今後も魅力ある社会の実現のために努力して参りたいと思います。是非ご協力よろしくお願い申し上げます。



萩島 理

萩島 理
萩島 理 九州大学副学長・DEI担当・
大学院総合理工学研究院教授

令和2年10月1日付けで副理事に就任し、男女共同参画推進を担当する事となりました。副理事就任以降の約1ヶ月の間、九州大学における現在の男女共同参画の目標と関連事業の状況を概観する中で、多様で着実な取り組みが行われてきた事を心強く思うと同時に、その更なる推進の責任の一端を担うことの重さを痛感しています。私が女性教員として最初に本学の男女共同参画に関する活動に携わったのは平成19年前後で、出産育児などのライフイベントに対する女性教員への支援事業の認知度が徐々に高まりつつあった頃と記憶しています。その当時と現在を比較すると、本学の男女共同参画に関する取り組みは大幅に拡充され、隔世の感があります。

例えば、令和元年度にスタートしたSENTAN-Q(ダイバーシティ・スーパーグローバル教員育成研修)は、優秀な女性・若手教員に対する世界トップレベルの研究者による研究教育力養成を通じて本学の女性・若手教員の上位職への登用を加速させる事を目指したものであり、ダイバーシティを大学の強みとして捉えたアグレッシブな取り組みです。

我々は、生まれ育った環境、学び働いてきた場所の常識や方法論に知らず知らずの裡に染まり、それにより発想や行動の幅が限定される傾向にあります。同じ価値観、行動原理を持つ人々の集団は心地よく、物事を進めるには一見、効率的かもしれません。一方で、常に常識を疑い新しい知を探求する場である大学においては、人材の多様性は知的刺激を生む源泉であり、成長に不可欠な要素ではないでしょうか。

九州大学の男女共同参画の取り組みがより充実したものになるよう力を尽くす所存です。どうぞご協力よろしくお願い申し上げます。