お知らせ

2022.11.30
【報告】11/28霜月ランチタイム交流会を開催しました

 令和4年11月28日(月)12:10~13:00に霜月ランチタイム交流会を開催しました。今回は本学人文科学研究院の小黒康正教授に講師をお願いし、「現代ドイツのフットワーク 女性躍進に伴う社会意識の変化と背景」と題したお話を伺いました。当日はオンラインで23名の方にご参加いただきました。

 ドイツでは、2021年9月にそれまで長期政権を務めてきたメルケル首相が退陣したことは記憶に新しいですが、今そのドイツにおいて、子どもたちの間で「男でも首相になれるの?」という疑問が飛び交うそうです。これは、女性の社会進出が日常の光景として受け入れられているからこそ生じる疑問だといえます。では、こうしたドイツにおける女性躍進の背景にはどのような事情があるのでしょうか。

 その要因として、小黒教授は、現代ドイツのフットワークの軽さを指摘しました。ドイツ社会を特徴づけるものの一つに「社会参加する市民(engagierte Bürger)」の存在がありますが、これは市民が自由意志に基づき、環境やまちづくりなどの社会貢献活動に参画することをいいます。小黒教授は、こうした市民が草分け的存在となって、公共交通の再生や環境保全に携わることで地方都市が活力を保っていること、またそのような自然環境や生活環境、ドイツ社会全体のフットワークの軽さが、女性の社会進出に一役買っているのではないかと説明しました。

 最後に、ご講演後の質疑応答の時間では、参加者から活発な質問が寄せられました。

 男女共同参画推進室では、今後もオンライン・イベントを企画・実施してまいります。

皆さまのご参加をお待ちしております。


男女共同参画推進室 相良祥子


  ​



ページの先頭へ