お知らせ

2022.12.26
令和4年度QURIESプログラム実施報告

 九州大学では、令和3年度に女子高校生を対象とした理系インターンシップ制度「QURIESプログラム(以下「本プログラム」という。)」を新設しました。本プログラムは、広く女子高校生の理系分野への興味・関心を喚起して裾野を拡大し、学術研究の将来を担う優秀な若手理系女性研究者・技術者を長期的に育成することで、九州から世界へ羽ばたく女性を一人でも多く輩出することを目的として支援を行うものです。なお、本プログラムの名称は、K(Q)yushu University Research Internship in Engineering and Scienceの頭文字と、女性科学者のパイオニアであるマリ・キュリー(Curie)博士の名前とを合わせて名づけられました。

 今年度は13校28名の女子高校生が8月6日のオリエンテーション後、8月17日から各研究室に1週間配属されて研修を受け、最終日の23日午後から受講生による研究活動報告会を行いました。

 オリエンテーションでは、玉田薫副学長(男女共同参画推進室副室長)から挨拶の後、萩島理副理事から本プログラムの説明を受け、若手研究者2名による講演を聴講しました。その後、工学部にご協力いただき、受講生が3グループに分かれて研究室2つと超顕微解析研究センターを訪問。担当の研究者から直接説明を受け、質問に回答していただきました。

 研修実施期間は8月17日から23日の土日をのぞく5日間で、19研究室の教授以下研究者、学生、技術職員の方に指導や受入れにあたってお世話いただきました。受講生に与えられた課題に対して、1年生から3年生までのそれぞれのレベルに応じた指導をしていただきながら研究を進めました。研究室に自分の席をもらい、研究室のメンバーと一緒に学食を食べる受講生がおり、充実して楽しそうに過ごしている様子が伺い知れました。

 最終日の報告会では、2つの会場に分かれてパワーポイントを使い、オンラインと対面のハイブリッドでの活動報告を行いました。各研究室から指導いただいた先生やTAが参加くださり、研究内容のコメントや今後の励ましなどをもらうことで、より意義のある報告会となりました。濃厚接触者となり対面がかなわないなど、新型コロナウィルス感染症の影響もありましたが、自宅からオンラインで指導や発表を行うなど工夫することで、受講生全員が本プログラムを終えることが出来ました。

 受講生には最終日に本プログラムへの要望を含めたアンケート調査を実施しており、その結果を踏まえ、さらに本プログラムを発展させていく予定です。ご協力頂いた関係者の皆様にお礼申し上げます。

杉本めぐみ


高所で実験作業   

 高所で実験作業       スパッタ装置前          実験装置へのトレーサー溶液の注入 

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