お知らせ

2023.08.29
【報告】令和5年度馬出地区4部局合同男女共同参画FDにて講演

 標記FDが8月24日(木)に開催され、担当部局の薬学研究院を中心に馬出地区4部局の教職員およそ120名の参加がありました。

 今回のFDでは、九州大学が令和元年度に採択された文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」で実施中の「ダイバーシティ・スーパーグローバル教員育成研修(SENTAN-Q)」を取り上げていただきました。実施概要は以下の通りです。


1.日    時: 令和5年8月24日(月)16時~18時

2.開催方法: Zoomを利用したWeb会議方式にて開催

3.内   容: 

【講演1】 「SENTAN-Qの目指すもの:九州大学におけるダイバーシティ推進」
                   副学長/男女共同参画推進室 副室長/

             先導物質化学研究所 主幹教授      玉田  薫

             男女共同参画推進室 教授        上瀧恵里子 

【講演2】 「SENTAN-Qでの学び:海外PIとの交渉をどう進めたか?」

             人文科学研究院 准教授          太田 真理  

【質疑応答】

          座長)薬学研究院 准教授 坂元 政一、  講師 谷中 冴子


 開催にあたり、大戸茂弘 薬学研究院長の御挨拶があり、早速講演に入りました。

今回紹介するSENTAN-Qは、九州大学の女性・若手研究者が世界と伍して戦えるよう、そして上位職登用後に幅広く活躍できるように考案された2年間の国際研修プログラムです。令和元年度から実施し5年目を迎えています。

 部局推薦の優秀な女性及び若手教員の中から、透明性の高い全学審査を経て研修生を選出し、海外講師陣による2年間の研修を実施し、研修修了後、認定書の付与および原則1年以内に1段階の内部昇任を行います。第1期生及び第2期生はライフイベントによる期間延長者を含む20名(女性13名、男性7名)が研修を修了。その中から、女性教授6名、女性准教授7名が誕生しました。また、3期生11名もつい先日、全員研修修了が認定されたばかりです。

 講演1では玉田副学長から本学の男女共同参画の主な取組み、SENTAN-Q開始に至る経緯、事業内容、研修内容の説明があり、引き続き上瀧より年間スケジュール、応募方法、研修実施状況、そして研修生の性別や職員の部局ごとの分布などを紹介しました。さらに玉田副学長から昨年度まで2年間実施した調査分析事業の紹介と、最後にDiversity&Inclusionの基本的考え方や多様性の評価に関する問題提起がありました。


 講演2ではSENTAN-Q第2期生の太田准教授から、SENTAN-Qの研修中の苦労話を中心にご紹介頂きました。予定通りにいかない事態をどのように工夫して乗り越え、ミッションを達成し、そこから大きな自信を得られたという御経験は、若手の研究者だけでなくシニアの研究者もエンカレッジされる内容でした。また、数少ない男性の育休取得経験者としてのアドバイスもありました。


 講演ののち、今回のFDの実施責任者の西田基宏薬学研究院教授を始め、 座長の方々や参加者からもSENTAN-Qの制度、応募状況、研修内容など多岐にわたり多くの質問がありました。

 今回のFD参加者から次年度のSENTAN-Q研修生が誕生すること、そして学内にダイバーシティ・インクルージョンに関する理解が深まることを期待しています。


 今回、男女共同参画関連の取り組みを紹介する機会を頂きました西田教授はじめ関係の皆様に心より感謝申し上げます。

男女共同参画推進室  上瀧恵里子


SENTAN-Q https://sentan-q.kyushu-u.ac.jp/

調査分析事業 https://danjyo.kyushu-u.ac.jp/survey/

 

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