お知らせ
令和5年11月21日(火)、ワーク・ライフ・バランスセミナー「身に付けよう介護の知識~自分のために~」をオンラインで開催しました。今回は、長崎大学ダイバーシティ推進センター・介護コンシェルジュの内野睦美氏に講師をお願いして、これから介護を行うにあたっての心構えや介護保険制度の概要について、具体的な事例を交えながらお話いただきました。なお、当日は教職員や学生を含め、35名の参加がありました。
ご講演では、まず高齢化をめぐる日本社会の現状について紹介されました。内野氏は、介護はいつ始まりいつ終わるか分からず、誰もが将来的に介護者となる可能性があると述べられました。そして、いざ介護と向き合う時がきても慌てることのないように、普段から十分な情報収集を心掛けておくことが重要であると説明されました。たとえば、地域の相談窓口である地域包括支援センターの連絡先を確認することや、親の資産情報を把握して適切な資金計画を立てること、職場の介護支援制度を調べておくことなどが例として挙げられました。また、介護を行う側に金銭的・精神的な負担が集中しないよう、無理のない範囲で介護に携わることが大切であるとのアドバイスがありました。
ご講演後には、質疑応答の時間が設けられました。参加者の中には、実際に介護を行っている方も多くいらっしゃり、家族との接し方をはじめ様々なご相談が寄せられました。内野氏は、とっさの判断で決めてしまわずに、複数の選択肢から選べるようにできる限り情報を集めておくことが大切であると述べられました。また、ケアマネジャーをはじめ、第三者であるプロの力を頼りながら、介護者が自分の生活設計を大切にすることも大切であるとアドバイスされました。
男女共同参画推進室では、今後もオンラインイベントを企画・実施してまいります。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
男女共同参画推進室 相良祥子
※本セミナーにお申込の方につきましては、接続先ご案内時のメールに資料についての情報を記載しております。
九州大学における介護についてのハンドブック(デジタルブック)を下記からご覧いただけます。
※クリックするとハンドブックの画面が開きます