活動報告

2018.01.18
【報告】第3回OIST-九州大学ネットワーキングワークショップ

2018年1月9日(火)~10日(水)、沖縄科学技術大学院大学(OIST)において、第3回OIST-九州大学ネットワーキングワークショップが開催されました。

​本ワークショップは、女性研究者の研究力向上に向けた取組の一つであり、研究者同士の学際的・国際的な繋がりを育むきっかけとなることを目的としています。第1回は2016年3月にOISTで、第2回は2016年11月に九州大学で、と交互に開催しています。今回は1回目に続きOISTで開催されました。なお、本ワークショップで使用される言語は全て英語です。

九州大学からは、以下の5人の女性研究者が参加しました。
 ・先導物質化学研究所 教授 玉田 薫 氏
 ・工学研究院 化学工学部門 教授 三浦 佳子 氏
 ・工学研究院 機械工学部門 教授 山西 陽子 氏
 ・工学研究院 化学工学部門 助教 白木川 奈菜 氏
 ・工学研究院 応用化学部門 助教 織田 ゆか里 氏

またOISTからは、以下の3人の女性研究者が参加しました。
 ・光・物質相互作用ユニット 教授 シーレ・ニコーマック 氏
 ・マイクロ・バイオ・ナノ流体ユニット 教授 エイミー・シェン 氏
 ・生体模倣ソフトマターユニット 准教授 イェ・ジャン 氏

初日には、OIST内に公開する形で、両大学の女性研究者による研究紹介が行われました。1人30分の発表では、現在取り組んでいる研究について具体的な説明があり、OISTの研究者からは国際色豊かなラボの紹介もありました。発表後の質疑応答では活発な議論が交わされ、食事中もディスカッションが続くなど、共同研究の可能性が大いに感じられる有益な時間となりました。
当日の研究紹介のプログラムはこちらです。 

 


その後、発表を行ったOISTの各研究者のラボ訪問を行い、研究の詳細や実験機器などの説明を受けました。OISTの研究棟はオープンスペースでラボ同士の垣根が低く、他分野間の交流も活発に行われている印象を受けました。さらに、ネットワーキング・ディナーとして、OISTの教職員、研究院、及び女子学生とともに”Women’s Leadership in Science”のテーマでディスカッションを行いました。食事を頂きながらの和やかな雰囲気の中、キャリアの相談からプライベートな悩みまで、実に幅広い話題で盛り上がりました。

 


2日目は、初めにOIST内で託児や幼児教育、アフタースクールなどを提供するチャイルド・ディベロップメント・センターを訪問しました。このプレスクールでのカリキュラムは日英バイリンガルとなっています。また、研究支援ディビジョンの紹介では、研究資源の有効活用を目的として、全学的に共通機器・施設を管理・運用しており、操作トレーニングや技術支援も担っているとの説明がありました。その後、高橋ユニット(細胞分子シナプス機能ユニット)、山本ユニット(細胞シグナルユニット)、チーユニット(エネルギー材料と表面科学ユニット)を訪問しました。実験室から海が臨めるラボもあり、改めて素晴らしい研究環境が整っていることを実感できました。

 


​現在も新たな研究棟の建設が進んでおり、さらに多くの研究者がOISTで研究に従事することが期待されています。以前のワークショップ後には、両大学の参加者で研究費の共同申請がなされました。今回も、各研究者間で活発な議論が交わされていたので、さらなるネットワークの進展が期待されます。

(男女共同参画推進室 春藤ゆう)

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