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2020.11.27 【報告】令和2年度ワーク・ライフ・バランスセミナー「知らないと損する介護の知識」を開催しました

 令和2年11月26日(木)に令和2年度ワーク・ライフ・バランスセミナー「知らないと損する介護の知識」をオンラインで開催しました。今回は、長崎大学ダイバーシティ推進センター介護コンシェルジュの内野睦美氏に講師をお願いして、これから介護を行うにあたっての心構えや公的介護保険制度の概要について、具体的な事例を交えながらお話いただきました。なお、当日は教職員や学生を含め、39名の参加がありました。


 まず、前半のご講演では、簡単なチェックシートを用いながら、誰もが将来的に介護者となる可能性が高いことを認識するとともに、介護の事前準備で必要なことを4つのステップに分けてご説明いただきました。なかでも、地域の相談窓口である地域包括支援センターの連絡先を確認することや、親の資産情報を把握して適切な資金計画を立てること、職場の介護支援制度を調べておくことなど、いざ介護と向き合う段階になっても慌てることのないように、普段から十分な情報収集を心掛けておくことが重要であるとのお話がありました。また、親の資産を相続で引き継ぐのではなく、親が生きている間に親の自立のために使うことをはじめ、介護を行う側に金銭的・精神的な負担が集中しないよう、無理のない範囲で介護に携わることについてもご説明いただきました。


 次に、後半の質疑応答では、参加者から多くの質問が寄せられました。内野氏からは、介護施設を選択する際のポイントに加えて、親の意向や予算状況を考慮しながら柔軟なプランを立てること、ケアマネージャーに相談して適切なアドバイスを仰ぐことなどのご説明がありました。また、介護者自身が健康上の問題を抱えている場合にどのような支援が可能かという質問に対して、介護とは必ずしも物理的なサポートに限らず、日頃から親に電話して健康状態を把握することや顔を見せることも介護に含まれること、また無理をせずにプロの力を借りながら、介護者自身の生活設計を大切にすることが重要であるとのアドバイスをいただきました。


 男女共同参画推進室では、今後もオンラインイベントを企画・実施してまいります。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


男女共同参画推進室 相良祥子