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2021.11.16 【報告】11/15霜月ランチタイム交流会「女性と男性が共に健康で暮らすために―生殖病態生理学の専門家に男女の更年期障害について共に聞く」を開催しました

 令和3年11月15日(月)12:10~13:00に霜月ランチタイム交流会を開催しました。今回は本学医学研究院の加藤聖子教授に講師をお願いし、男女の健康問題をテーマに、男性・女性の更年期の乗り越え方や、日本でも定期接種の対象となっているHPV予防接種等についてお話を伺いました。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインでの開催となりましたが、当日は約40名にご参加いただきました。
 まず、加藤教授から、女性の更年期について説明がありました。女性のライフステージにおいては、閉経前後に様々な症状が出現しやすくなるといわれますが、ホルモン補充療法などの医学的治療に加えて、こうした体や心の変化に柔軟に順応していく姿勢が大切であるとのアドバイスをいただきました。
 次に、男性の更年期についてお話しがありました。女性の更年期が40歳~50歳代で始まり、およそ閉経から5年程で症状が落ち着くのに対して、男性の場合は40歳以降いつでも起こりうることや、なかなか終わりの見通しが立ちづらいことが説明されました。
さらに、子宮頸がん発症の若年化(20~30歳代)を示すデータが紹介され、感染のリスクを軽減するためにもHPVワクチンの接種が有効であることや、先の厚労省の検討部会で承認されたとおり、今後積極的勧奨が再開されていくに伴い、同ワクチンを接種できなかった世代へのキャッチアップが必要であるとのお話がありました。
 最後に、質疑応答の時間では、参加者からの活発な質問が寄せられました。
 男女ともに更年期障害を発症すると、それぞれ約1割の離職率があるという新しいデータからも、今回のお話が、みなさまの健康でより良い職場環境づくりへの気付きになればと願っております。男女共同参画推進室では、今後もオンラインイベントを企画・実施してまいります。皆さまのご参加をお待ちしております。

男女共同参画推進室  相良祥子