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2021.12.03 【報告】令和3年度ワーク・ライフ・バランスセミナーを開催しました

 令和3年12月2日(木)に、ワーク・ライフ・バランスセミナー「男性育休促進法(改正育児介護休業法)でニッポンの家庭と職場と社会はどう変わるのか?」を開催しました。今回は、NPO法人ファザーリング・ジャパンの塚越学理事に講師をお願いして、次年度から段階的に施行予定の改正育児介護休業法や、男性が育休を取得するメリット、産後をパートナーと乗り切るコツなどについてお話を伺いました。なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、当日はオンラインでの開催となりました。
 まず、ご講演では、改正育児介護休業法の内容について説明がありました。注目されるポイントの一つに、新たに設けられた「産後パパ育休」制度があります。これは、子の出生後8週間以内に最長4週間まで育休を取得可能とするもので、現行制度と異なり、休業の申し出期限は2週間前までに延長され、分割取得も可能とされています。そのため、妻の退院の時期や里帰りから戻るタイミングに合わせて、より柔軟に取得することもできるようになりました。また、事業主による個別周知と意向確認の義務化や、非正規労働者に対する制限の撤廃など、様々な改正点が挙げられました。
 続いて、産後をパートナーと乗り切るコツについて説明がありました。出産によるホルモンバランスの急激な変化により、女性は産後3ヵ月頃まで体調不良を訴えやすく、精神的にも不安定な状態が続くといわれています。塚越氏からは、こうした時期に父親が積極的に家事や育児に関わることで、妻のフォローを行うことが大切であるとお話いただきました。また「母性」とは母親だけに備わるものではなく、子どもを「産まない」性であるからこそ、父親が育児を行い我が子との絆を強めていく期間が必要になるとの説明がありました。
 さらに、新たなライフスタイルの模索として「育キャリ」という生き方の提案や、いつ欠員が生じてもチームが回る効果的なマネジメントの方法など、多様な働き方が推奨されるなかで誰もが自分の人生を自分らしく生きていけるように、様々なアドバイスをいただきました。また、ご講演後の質疑応答では、参加者から多くの質問が寄せられ、これからの人生設計を考える良いきっかけとなりました。
 男女共同参画推進室では、今後もオンラインイベントを企画・実施してまいります。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


男女共同参画推進室  相良 祥子