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2025.12.11 【報告】「講師:伊藤公雄氏 令和7年度ダイバーシティ推進トップセミナー」を開催しました

 九州大学では女性上位職登用促進の一環として、学外の有識者に講師をお願いし、意識改革のための標記セミナーを毎年開催しています。本年度は下記の要領で実施し、100名を超える参加者がありました。


                                                              記

講師:伊藤公雄氏(京都大学・大阪大学名誉教授、国立女性教育会館監事)

日時:令和7年12月1日(月)13:30~15:00 

方法:Zoomによるオンライン開催

演題:「ジェンダー平等の世界潮流と日本の大学の現在地」 

対象:本学役員・執行部、部局長、事務系管理職、関係教職員



 講演では、ジェンダー平等の考え方を、1979年の女性差別撤廃条約の理念を引用し「生物学的性差を無視して『男女同じ』に扱えば結果的に女性が不利になりやすい」ことを説明されました。また第2次世界大戦後、ベビーブーム世代による人口ボーナスで欧米諸国とは異なる状況にあった日本が、独自の政策を推進した結果、現在はジェンダー平等が大きく遅れ、経済活動のみならず、学術分野にも影響があることを、データを示しながら紹介されました。 


 活気ある組織形成のためにはDE&Iと開かれたコミュニケーションが重要であることや、心理的安定性を感じつつ居心地の良い場所と確信が持てる状況を作り出す「ビロンギング」という言葉が広がりつつあること、そしてジェンダード・イノベーション推進の戦略として「数」、「制度」、「知識」それぞれの適正化の重要性や誰一人取り残さない科学技術の発展へ繋がる交差性(インターセクショナリティー)についてもご説明いただきました。


 参加者アンケートでは「社会の担い手の数(範囲)・制度・知識を適正化する重要性について、貴重な学びとなりました。」、「国際比較や歴史的背景が体系的で大変勉強になりました。」などの感想がよせられました。


 本セミナーの講演抄録は令和8年3月発行のポリモルフィアVol.11 に掲載される予定です。