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科学技術人材育成費補助事業
ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ
(調査分析)
女性活躍指標に基づく
女性研究者活躍促進に関する国際調査

MESSAGE

九州大学は、東京工業大学を共同実施機関として、我が国の女性研究者の活躍促進の方策に資する海外機関の調査分析を行う、文部科学省科学技術人材育成費補助事業『ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)』に採択され、「女性活躍指標に基づく女性研究者活躍促進に関する国際調査」を開始しました。

本学は、男女共同参画の基本方針の中で、現状と問題点を明らかにすることを掲げており、これは既に実施してきた様々な定量データ解析に繋がっています。また、国際的視点を含めたダイバーシティ推進を謳っており、海外機関との連携も進みつつあります。

本学はこれまで学内の両立支援に関わる環境整備や制度設計、女性研究者の活躍促進に関する文部科学省の事業に取り組んでまいりましたが、我が国全体に直接資する事業は今回の調査分析が初めてとなります。これまで培ってきたデータ分析力、国際交渉力を生かして、独創的な調査分析を進めてまいります。

本事業の実施にあたっては、東京工業大学とともに、男女共同参画推進室を中心に関連部署とも緊密に連携しながら全学的に取り組んでまいります。この成果は、我が国全体の女性研究者の活躍促進に貢献することが期待されます。皆様のご理解、ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

九州大学 総長

石橋 達朗

東京工業大学は、理工学系大学として総合大学である九州大学と共に、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(調査分析)」において、令和3年度下半期より令和4年度にかけて、「女性活躍指標に基づく女性研究者活躍促進に関する国際調査」プロジェクトを行うこととなりました。

東京工業大学は、平成16年度に男女共同参画に関する検討を開始し、平成20年度から文部科学省「女性研究者支援モデル育成」事業を実施しました。その機に男女共同参画推進センターを正式に立ち上げ、学内の女性研究者の環境整備や男性も対象としたワークライフバランス支援、また女性研究者の裾野の拡大に努めて参りました。

本学ではこれまでに、「分析調査」という視点から、女性研究者の雇用や育成の改善に関する取り組みは行って参りませんでしたが、本プロジェクトにおいて、まず国内の理工学系大学と総合大学の比較により、共通の問題点などを明確化し、さらにそれらの世界共通性、加えて他国が諸問題を克服して来た過程を調査することで、本国における女性研究者の活躍支援の指針を提唱したいと考えております。また、国際調査では、諸外国の様々なプロジェクトの取り組みにも広く目を向け、グッドプラクティスの例を調査・提唱することも目指します。

本プロジェクトを実施するにあたり、九州大学との連携を密にすると共に、学内の諸部局との情報交換・共有して進めて参ります。本プロジェクトで得られた成果は、本国の女性研究者の活躍を推進するものと信じ、皆様のご理解と暖かいご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

東京工業大学・学長

益 一哉