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2016.02.03 【開催報告】理工系女子学生のためのロールモデル懇親会

   2016年1月15日(金)伊都キャンパスタリーズ珈琲伊都キャンパス店にて、女子学生のキャリア支援の一環として、学内・学外の女性研究者の方のロールモデルセミナーを開催しました。今回は、第8回資生堂女性研究者サイエンスグラントの受賞者である大阪府立大学准教授牧浦理恵先生をお迎えし、研究やキャリアのお話を伺いました。


   この企画は、工学部に所属する女子学生から、自分達の進路選択に間違いがないよう、また自信を持って、今後のキャリアが歩めるようにロールモデルとなる先輩の話をお聞きし、アドバイスを伺う機会がほしいという要望から実現したものです。


   牧浦先生は、他大学で修士課程を修了後、セイコーエプソン株式会社 テクノロジープラットフォーム研究所に勤務されていましたが、本学大学院理学研究院で助教を務めながら、2010年に博士号を取得されました。その後大阪府立大学で採用され、テニュアトラックを経て、テニュアのポストを獲得されています。


   この会には、理学・工学系の博士課程の女子院生が1名、修士課程が4名、学部生が2名参加しました。前半は、牧浦先生が12月に開催された科学技術人材育成費補助事業シンポジウムで使用されたスライドなどを紹介され、ご自身のこれまでのキャリアで苦労された事や、子育てと研究の両立に利用されている大学の支援制度などを紹介されました。お茶を飲みながらの楽しい会となり、学部生からは、「大学院に進学してよかったですか?」「キャリアとライフイベントと重なることに不安がありませんでしたか?」などの質問がありましたが、牧浦先生と参加した大学院生からも「大学院に進学して自分で課題を見つけ、それを解決する方法を考える力が身につく」「その力は、企業でも必要とされる」などのアドバイスがなされていました。


   特に印象に残ったのは、牧浦先生が企業でも大学でも女性の活躍が推進されてきており、ライフイベントを迎えても周囲の理解を得て、支援を受ける環境が整ってきたということを強調されていたことです。最後に参加された後輩の皆さんへのメッセージとして「楽観的に考えること、自分の決定を信じること、行動を起こすこと」などが大切なこととお話されていました。御自身の体験を踏まえながらのお話は、参加者全員が共感できるものでとても好評のうちに会を終えることができました。


                                                                                                      文責 男女共同参画推進室
                                                                                                                         武内真美子