基金のご案内
ダイバーシティの重要性が広く社会に認識される中、その基礎となるべき男女共同参画の取組は、いうまでもなく社会全体で進めていかなければならない大きな課題です。九州大学においても、平成16 年に男女共同参画推進室を設置して以来、大学独自の経費に加え、文部科学省補助事業を活用し、学内保育施設をはじめとする環境整備、女性教員数増加・活躍促進、男女双方の意識改革のための活動を進めてまいりました。さらに、2021年11月の指定国立大学法人の指定を機に、「総合知で社会変革を牽引する大学」となることを目指す「kyushu University VISION 2030」を策定し、このビジョンに基づき、2022年3月には「九州大学ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進宣言(DEI推進宣言)」を制定し、全学的にDEI促進活動を進めています。
しかし、日本における男女共同参画の現状は、依然として国際的に大きく立ち遅れています。世界経済フォーラム(WEF)が2025年に公表したジェンダー・ギャップ指数では、日本は148か国中118位に位置し、G7諸国の中で最下位となっています。大学が関わる研究教育の分野においても、女子学生の大学および大学院への進学率向上や、30%にも満たない女性教員の確保など、未だ多くの重要な課題が解決されないまま残されています。
そうした中でも、九州大学においては、本基金のご支援により、女性研究者比率は令和2年の16.7%から令和6年には19.2%へ、女性教授比率も6.9%から9.3%へと着実に向上し、「無意識のバイアス」や「性別役割分担意識」への理解も広がるなど、確かな成果が生まれています。
本プロジェクトでは、九州大学が今後も優秀かつ多様な学生ならびに若手研究者の確保を図るとともに、社会全体の女性活躍推進に向けた独創的、先導的な活動を進められるよう、皆様からのご支援を広く募ります。また男女共同参画推進のための支援枠の対象を、女性だけでなく男性にも広げ、女性研究者が長期的に最前線で活躍できるよう、男女双方に対する育児・介護等の両立支援や、男女共同参画に関わる意識改革のための活動を進めます。
なお、本基金は平成30年度に創設した「九州大学若手女性研究者・女子大学院生優秀研究者賞(伊藤早苗賞)」にも活用させていただきます。伊藤早苗賞につきましては男女共同参画推進室のホームページをご参照ください。