ご挨拶

九州大学理事・事務局長・男女共同参画推進室長

内藤 敏也

内藤 敏也

令和2年10月1日付で理事・事務局長に再任され、男女共同参画推進担当を務めることとなりました。 ダイバーシティの重要性が広く社会に認識される中、その基礎となるべき男女共同参画の取組は、いうまでもなく社会全体で進めていかなければならない大きな課題です。教育研究の世界においても、平成8年に第1期科学技術基本計画において女性研究者の採用機会の確保と勤務環境の充実が明記され、第3期以降の科学技術基本計画においては、大学や公的研究機関における自然科学系の女性研究者の採用割合の目標が掲げられるなど、国の施策として推進が図られてきています。

本学においても、平成16年に男女共同参画推進室を設置し、様々な取り組みで成果を上げてまいりました。とりわけ、平成27年度に文部科学省の「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択されたのを機にさらに両立支援制度の整備を進め、平成29年度には国内初の配偶者帯同雇用制度を導入しました。また、女性研究者の活躍可視化の一環として、男女別職位別の論文業績分析を実施しております。この分析結果により潜在的に我々が持っている無意識のバイアスの存在が明らかとなり、国内外に大きなインパクトを与えました。

こうした実績のもと、本学は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が創設した第1回「輝く女性研究者活躍推進賞(ジュン・アシダ賞)」を昨年受賞いたしました。

令和元年度には文部科学省の「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(先端型)」の採択を受け、「ダイバーシティ・スーパーグローバル教員育成研修(SENTAN-Q)」を開始しました。本年度も第2期生のプログラムを7月よりスタートさせております。

今後も優秀かつ多様な研究者の確保による教育研究のさらなる発展を図るとともに、社会全体の女性活躍推進に向けても先導的な役割を担えるよう、本学の推進活動を牽引していく所存です。皆様からのご理解とご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

九州大学副学長・男女共同参画推進室副室長・先導物質化学研究所主幹教授

玉田 薫

玉田 薫

令和2年10月より副学長・男女共同参画推進室副室長を拝命しました。これまで3年半の間、副理事として男女共同参画に携わってきましたが、私の活動の原点はダイバーシティ・インクルーシブにあり、男女に限らず、民族、国籍、年齢、学歴、身体的特徴、経済的状況などの違いを受け入れ、皆が共存できる社会を実現することを目指し日々活動しています。今年1月より開始した「ダイバーシティ・スーパーグローバル教員育成研修(SENTAN-Q)」は、その思いを込めて発案したものです。

SENTAN-Qでは、女性と若手教員が、性別・年齢や職位、文系理系の違いも気にせず、共に自分たちや大学の未来を考えるために学んでいます。「壁」(Barrier or Boundary)は学問分野と同様、「分類」的作業の中から無意識のうちに生まれてきます。多様性に対する理解はこれらとは対局に位置し、成熟した社会の証拠であり、社会の健全化にとって必要不可欠です。九州大学が国際的に高く評価されるグローバルな大学として発展していくためには、多様性の持つ意義を十分に理解したシステムを構築する必要があると感じます。

男女共同参画推進室では、着任以来、女性の活躍の可視化を強く意識した活動を進めてきました。こうしている間にも次世代を担う学生たちが我々の背中を見て成長しています。今後も魅力ある社会の実現のために努力して参りたいと思います。是非ご協力よろしくお願い申し上げます。

九州大学副理事・男女共同参画推進室担当・大学院総合理工学研究院教授

萩島 理

萩島 理

令和2年10月1日付けで副理事に就任し、男女共同参画推進を担当する事となりました。副理事就任以降の約1ヶ月の間、九州大学における現在の男女共同参画の目標と関連事業の状況を概観する中で、多様で着実な取り組みが行われてきた事を心強く思うと同時に、その更なる推進の責任の一端を担うことの重さを痛感しています。  私が女性教員として最初に本学の男女共同参画に関する活動に携わったのは平成19年前後で、出産育児などのライフイベントに対する女性教員への支援事業の認知度が徐々に高まりつつあった頃と記憶しています。その当時と現在を比較すると、本学の男女共同参画に関する取り組みは大幅に拡充され、隔世の感があります。

例えば、令和元年度にスタートしたSENTAN-Q (ダイバーシティ・スーパーグローバル教員育成研修)は、優秀な女性・若手教員に対する世界トップレベルの研究者による研究教育力養成を通じて本学の女性・若手教員の上位職への登用を加速させる事を目指したものであり、ダイバーシティを大学の強みとして捉えたアグレッシブな取り組みです。

我々は、生まれ育った環境、学び働いてきた場所の常識や方法論に知らず知らずの裡に染まり、それにより発想や行動の幅が限定される傾向にあります。同じ価値観、行動原理を持つ人々の集団は心地よく、物事を進めるには一見、効率的かもしれません。一方で、常に常識を疑い新しい知を探求する場である大学においては、人材の多様性は知的刺激を生む源泉であり、成長に不可欠な要素ではないでしょうか。

九州大学の男女共同参画の取り組みがより充実したものになるよう力を尽くす所存です。どうぞご協力よろしくお願い申し上げます。