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2023.09.05 令和5年度QURIESプログラム実施報告

 九州大学では、女子高校生を対象とした理系インターンシップ制度「QURIESプログラム(以下「本プログラム」という。)」を令和3年度から実施しています。本プログラムは、広く女子高校生の理系分野への興味・関心を喚起して裾野を拡大し、学術研究の将来を担う優秀な若手理系女性研究者・技術者を長期的に育成することで、九州から世界へ羽ばたく女性を一人でも多く輩出することを目的として支援を行うものです。なお、本プログラムの名称は、K(Q)yushu University Research Internship in Engineering and Scienceの頭文字と、女性科学者のパイオニアであるマリ・キュリー(Curie)博士の名前とを合わせて名づけられました。

 今年度は12校24名の女子高校生がプログラム初日(8月8日)のオリエンテーションにて一堂に会した後、19研究室に分かれて研究室の先生方から指導を受けました。オリエンテーションでは、萩島理副理事から挨拶と本プログラムの説明が行われた後、本学の若手女性研究者2名による講演を聴講しました。その後各研究室へ移動し、研究活動を開始しました。

 当初は、8月8日から18日までの5日間(8/11~8/16を除く)、受講生自身が選択した研究分野・テーマによって配属された研究室で実験や分析などの研究を実際に体験する予定でしたが、台風6号接近の影響を受け、プログラム2日目と3日目の対面実施は中止となりました。受入研究室では、対面実施がかなわない期間に実験のための下準備やオンラインで指導を行うなど、受講生が充実した研究活動を行えるよう工夫してご対応いただきました。

 最終日午後の研究活動報告会も、各研究室での研究活動時間を少しでも多く確保するため、当初予定より規模を縮小した形での開催となりました。各研究室からのオンラインによる、時間を短縮した発表となりましたが、指導いただいた先生方や大学院生等も参加くださり、研究内容のコメントや受講生への期待の言葉などが寄せられました。

 台風接近という不測の事態により、各研究室における研究活動の期間が短縮されたにも関わらず、受講生の発表からは充実した活動の様子をうかがい知ることができ、各研究室において色々とご尽力いただいた様子が伝わりました。最後に神﨑智子理事から受講生へのメッセージが贈られ、プログラムの日程を終えました。

 受講生には最終日に本プログラムへの要望を含めたアンケート調査を実施しており、その結果を踏まえ、さらに本プログラムを発展させていく予定です。ご協力頂いた関係者の皆様にお礼申し上げます。


  

オリエンテーションの様子          研究室での活動の様子1          研究室での活動の様子2